【理想と現実】話せなくても取れる?英検1級のリアルな英語力

英検について

⚫︎英検1級のイメージと実力のギャップ
⚫︎話せなくても取れる試験内容
⚫︎資格を取得して困ったこと・良かったこと

英検1級を持っていると人に言うと、相当な英語力を持っていると評価されます。ペラペラ話せる・スラスラ英文が読める・ネイティブの英語が聞き取れるといった英語上級者のイメージが一般的にあるのでしょう。

…が、実際のところはどうなのか。

本記事では、英検1級を持っている人の英語力がどれくらいかをご紹介します。合格ラインのギリギリ上でしたので、最下級のレベルがどれくらいかが分かると思います。

理想と現実のギャップ

自分が抱いていた理想と現実をまとめました。
(留学なしのギリギリ突破者の場合です。上手な人はたくさんいます。)

英会話力

理想
・ネイティブ相手でも対等に話せる
・ペラペラで流暢
現実
・ネイティブとの会話はゆっくりならばできる
・文章はすぐに出てこないため、話す比率は8(相手):2(自分)
・発音は多めにみていただきたい

リスニング力

理想
・洋画や海外ドラマが字幕なしで楽しめる
現実
・日本語字幕なしだと、聞き取れるのは2割くらい
 細かな内容が分からないためストレスを感じる

リーディング力

理想
・洋書がすらすら読める
現実
・日本語ほど速くないがだいたい読める
・分からない単語はあるため辞書はあると便利

話せなくても取れる?

以下に試験の概要をまとめました。見ていただくとわかりますが、英語が流暢に話せなくても受かることができます。

⚫︎1次試験
リーディング・ライティング・リスニングの3セクション。
全く会話力は求められません。試験形式をしっかり練習して、単語を覚えれば突破できます。しかも、TOEICと比較して、時間には余裕があります。

⚫︎2次試験
10分間のスピーキング試験。自由会話、スピーチ、Q&A。
まず面接官と簡単な挨拶など自由会話をします。その後、与えられたテーマに基づいて2分間のスピーチを行い、それに対する面接官からの質問に回答します。
ここでは、「リーダーの品格」、すなわち「しっかりと相手に伝える発信力と対応力」が求められます。(英検の公式サイトより)

しかしながら、2次試験も同様に求められるほどの会話力がなくても対応できます。

自由会話の部分は、それほど時間はないため、簡単な会話パターンを練習しておけば大丈夫でした。元気に笑顔で、覚えてきたことを答えていけば問題ありません。

その後のスピーチとQ&Aが二次試験のメインですが、こちらも9割は丸暗記で対応できます。過去の問題や対策教材を見ると分かるのですが、だいたい似通った内容が出題されています。そして満点を取る必要はないので、9割答えられれば十分合格できるのです。したがって、自分で考えて話さなくても受かることができます。

*英検1級合格でも話せない勢は本当に肩身が狭いのでお勧めしません。

重荷になった英検1級さん

無理して取得した結果、困ったことがいくつかありました。

  • 英語が話せて当然と思われる
  • 英会話スクールや講座などで上級グループに入れられる
  • モチベーションが低下する

英検1級を取得すると、一般的には英語ができる人になります。背伸びをして1級を取得したとしても、周りの人たちにはわかりません。したがって、実力以上の評価を受けてしまいます。英会話スクールならばレベルを下げて貰えばいいですが、転職先でこのような状況になるとなかなか大変そうです。
また、英検1級取得を目標に勉強してきた場合、目標を達成したことで燃え尽き症候群いなってしまうかもしれません。その先の目標立ても大切です。

取って良かったと思うこと

もちろん取って良かったと思うこともたくさんあります。頑張った証です。

  • 英語に関わっている証明になる
  • 転職に有利
  • 取得過程の勉強で格段に英語力が伸びた
  • 自信が持てる

英検1級を取得したことで、英語ができる人と認識されるようになりました。元々の目的は英語に関わる仕事に就くことでした。それまで、仕事や留学などの英語に関わってきた経歴がなかったので、なんらかの証明が必要と思い、英検やTOEICなど資格試験を勉強しました。実際に転職活動の際は、履歴書に「英検1級」と書くことで、それが証となって、スムーズに英語に関わる職種に転職することができました。仕事で求められる内容やレベルにもよりますが、決して無駄にはなりませんでした。

また、英検1級を暗記で乗り切りましたが、簡単ではなかったです。単語の勉強やスピーキング試験の練習では、繰り返し繰り返し、ひたすら地味な作業を繰り返して、結構な時間がかかりました。リスニング試験も、話すスピードはネイティブの英語よりかずっと遅いとはいえ、最初はとてもついていけなかったです。それでも、英語が好きだったので、すごく楽しかったです。合格した時の実力は、理想とは程遠いものでしたが、合格までの過程ではたくさん英語に触れて確実に実力をつけることができました。
そしてすごく頑張った自分が少し誇らしくなりました。

【まとめ】手段としての英検1級

英検1級を取得すると、たくさんの可能性が開けます。TOEICの場合も同じですが、英検1級はゴールにはなりません。どのように役立てて、その先に進んでいくかが大切だと思います。

取得してから5年が経ちました。あいかわらず流暢とはほど遠いですが、今日も楽しく英語の勉強を頑張っています。

最近のおすすめの勉強法は以下です。
↓↓
【おうちで留学!】自宅を英語環境に変える5つの方法

(おわり)

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